外来は患者さんの数が多く、病院の中でも常に動き続けている場所です。
医師事務作業補助者の外来補助業務(外来陪席)は、医師の隣で診療をスムーズに進めるための役割を担っています。
「外来補助って何をするの?」
「注意すべき点は?」
と悩む方も多いと思いますが、外来補助は慣れていくととてもやりがいのある仕事です。
この記事では、初心者の方にもわかりやすく、医師事務の外来補助業務のポイントをご紹介します。
外来補助業務とは?医師事務作業補助者の役割
外来補助業務とは、医師が診察に専念できるように業務をサポートする仕事です。
医師事務作業補助者は、医師と他職種・患者さんの橋渡し役となり、外来が滞りなく進行するように流れを整えます。
主な業務には次のようなものがあります。
電子カルテの代行入力
医師の診察内容をリアルタイムで電子カルテに代行入力し、記録の正確性とスピードを高めます。
カルテに記載する内容は、
・主訴(患者さんが困っていること)
・身体所見、検査結果
・診断名
・投薬や検査のオーダー
など、多岐にわたります。
医師によっては医師事務に入力してほしい範囲が決まっている場合もあるので、事前に確認が必要です。
最初は難しく感じますが、診療パターンを少しずつ覚えていくと入力できる内容が増えていきます。
診察室での流れの調整
患者さんの案内や次に行う検査の説明、カルテの準備など、「今、医師が何を必要としているのか」を先読みして行動する力が求められます。
医師・看護師との連携
外来補助はひとりで完結する仕事ではありません。医師・看護師・受付スタッフと情報を共有しながら進めることで、外来診療全体のスムーズさが大きく変わります。
診察をスムーズに進めるためには
外来補助は“段取り力”がとても大切です。”医師が診察に集中できる環境”を作るために、次のようなことに注意しておくと安心です。
医師の動きをよく観察する
診察の流れは医師によって大きく異なります。
・問診の順番
・検査を出すタイミング
・入力のスピード
特徴を知っておくと、先回りした準備ができるようになります。
「次に必要になるもの」を先読みする
足の痛み → レントゲンオーダーが出そうか確認
定期受診 → 採血や心電図の実施の有無をチェックしたり、前回の採血結果をプリントアウトしておく等
など、診療内容を予測しながら動くと医師の負担がぐっと減ります。
小さな伝え方の工夫
外来はバタバタしていることが多いため、短く・正確に伝えることが大切です。
「Aさんはレントゲンに向かわれました。戻りは15分後くらいです」
「次の患者さんは紹介状持参で、胃部症状です」
など、必要な情報だけを簡潔に。
患者さんにも安心を届ける
医療者同士のコミュニケーションに気を取られがちですが、患者さんにとっては不安の大きい時間です。
「こちらにおかけください」「お待たせしております」
などのひと声があるだけで、外来の雰囲気は大きく変わります。
他職種との連携で外来が変わる!コミュニケーションの秘訣
外来補助をしていると、医師・看護師・受付・検査部門など、多くの人と関わることになります。コミュニケーションがうまくいくと外来はスムーズに回ります。
医師には「結論から短く」
医師は常に患者さんの診察内容を考えているため、情報は結論から伝えるのが基本です。
「次の患者さんは検査結果がまだ出ていません。あと2分で出ます」
「紹介状の内容で気になる点があります。まとめてお伝えします」
専門的な説明よりも、今必要な情報をコンパクトに伝える方が喜ばれます。
看護師とは“情報共有のタイミング”が鍵
外来では、看護師がメインで動いている場面も多くあります。
・採血や点滴が必要か
・側方介助が必要な患者さんがいるか
・急変リスクがあるか
・緊急入院になりそう
など、少しでも気になることは早めに共有するのがポイントです。
「困ったときは早めに相談」の姿勢を持つ
外来は一人で抱え込むとパンクしやすい環境です。
「カルテがうまく入力できない」
「この検査の流れがよく分からない」
といった時は、看護師や先輩クラークに早めに相談することでミスを防げます。
外来全体の動きを見るクセをつける
自分の診察室しか見えない時期は誰にでもあります。
しかし、業務に慣れてきたら
・待合室の混雑
・検査室の状況
・医師の診察スピード
などに注意を向けて動けるようになると、外来全体がスムーズに動き、患者さんの待ち時間の短縮にも繋がります。
まとめ
外来補助業務は、医師の診療を支え、患者さんに安全でスムーズな医療を届けるための重要な仕事です。
最初はわからないことばかりでも、医師の癖や診療パターン、外来全体の流れを少しずつ覚えていくことで、成長できるでしょう。
焦らず、できることから積み重ねていくことが大切です。


コメント